１．目的と概要

これまで数々の製品を送り出してきた「岐阜シャツプロジェクト」の新たなる挑戦。
糸には自然由来の美濃和紙を、製造工程には廃棄物の出ない新世代の織機「ホールガーメント」を用い、サステナブルな岐阜アパレルのものづくりを「岐阜ニットタイ」として具現化しました。
カワボウ繊維、柏屋商事、吉岡からなる岐阜アパレル３社の共同プロジェクトです。
 

２．岐阜ニットタイ 製品紹介

今回のプロジェクトは、隣り合わせの岐阜市の繊維産業と美濃市の和紙産業を組み合わせ、岐阜アパレルが目指す「地産地消」と「サステナブルなものづくり」の２つの観点から企画しました。

製造工程では、糸のロスを極力減らす編み機「ホールガーメント」を使用し、成形ニット製品を編みました。生地を裁断する事なく商品を形作り、余分な生地クズが出ないのが特徴です。

糸には美濃和紙を利用。夏にも最適な美濃和紙糸の肌触りと清涼感をお楽しみください。

品質: ウール 72%分類外繊維(和紙)28% 
Made in Gifu,Japan

 

３．コンセプト

■岐阜市の文化と伝統、市の主要産業としての繊維業
岐阜市は450年前織田信長が岐阜城に入り、城下町と自由貿易市場として栄えました。美濃和紙で作られた扇子や提灯、長良川の鵜飼など国が指定した重要な無形民俗文化財などが有名です。
岐阜の既製服産業（アパレル産業）の始まりは戦後の焼け野原と化した国鉄岐阜駅前。
そこにはいつしか北満州（中国東北部）からの引きあげ者により、古着や軍服の衣類を集めて販売するバラックが数十軒並ぶようになり、やがて、それは古着ばかりでなく一宮・羽島などから布を仕入れ、新しい服を作って売るという形態に変化していきました。
そして戦後の開発に伴い、織物産業が繁栄し、多くのアパレル企業が誕生しました。
 

■サステナブルファッションへの挑戦

"生活を彩り豊かにするファッション産業が世界の大きな環境負荷になっている"

現在、世界のＣＯ₂排出の約６％はファッション産業が起因しています。
また、衣類の生産には、ＣＯ₂のみならず水資源の消費、化学薬品の使用など、非常に大きな環境負荷をともないます。
これだけ多くの環境負荷をともなって生産した衣料品、我が国においては衣料品の国内新規供給量が約８０万ｔにのぼる一方で、家庭からの焼却・埋立処分される量は４８万ｔにのぼります。

"繊維産業をサステナブルに、ファッションを真に潤いと彩のある産業にしたい"

この思いを実現するために、岐阜シャツプロジェクトは従来からのブランドコンセプトに加えて、岐阜シャツタイの商品企画・製造・販売に際して以下の2つを考慮しました。

①サステナブル素材の使用

"岐阜アパレルのものづくりと岐阜の伝統素材美濃和紙とのコラボレーション"

岐阜シャツの従来からのブランドコンセプトに加えて、環境に配慮したサステナブルなファッション産業の実現を目指します。
このコンセプトのもと、ウールと美濃和紙糸を素材として、環境への配慮とともに、天然繊維のもつ自然の特性を十分に引き出す商品企画を行いました。

【2つの天然素材の特徴】
ウール:調温・防臭・低刺激・伸縮・染色性・リサイクル・自然分解
和紙糸:軽量・吸放湿・低刺激・染色性・リサイクル・自然分解


②環境に配慮した生産計画と製造
繊維製品の製造販売の環境負荷に対する問題点は、大きく2つに分ける事ができます。
A: ものづくり工程での環境負荷・製造工程におけるエネルギー消費、化学薬品等の環境負荷物質の使用・製造工程中の原材料のロス
B: 作り過ぎによる原料・製品ロス・売れ残りによる廃棄・使用期間の短サイクル化による廃棄の増加
わたしたちは以下の方法でこの問題の解決に取り組みます。

〇ホールガーメントによる製造ロスの削減
ホールガーメントはアパレル産業の３Ｄプリンターと呼ばれる製造機械、糸から直接製品を製造することができ、製造工程の短縮によるエネルギー消費の削減を可能とします。
また、単品あるいは小ロット生産が可能なため、生産ロットを優先した作り過ぎを削減することが出来ます。

〇クラウドファンディング販売による製品ロス削減
クラウドファンディングは、顧客とメーカーを直接繋ぐ販売形態です。
受注を受けてから製造を行うため、製品ロス・販売ロスを削減することで、環境負荷を削減できるとともに商品の原価を下げることが出来ます。
 

 

〇環境にやさしいパッケージ

岐阜ニットタイのパッケージには環境負荷へ配慮し「森林認証商品」を利用しています。

 

４．岐阜シャツプロジェクトについて

■メンバー紹介

岐阜シャツプロジェクトのメンバーは以下の３社＋コーディネーターで成り立っています。

・「生地屋」・・・カワボウ繊維株式会社

・「呉服屋」・・・柏屋商事株式会社

・「縫製・付属屋」・・・吉岡株式会社

・  コーディネート・・・小林隆臣

協力会社
・株式会社ヤマニパッケージ 様　（パッケージ企画製作）
　包装資材のコンサルティング＆ブランディングサポート企業

■2016年　岐阜シャツの誕生！
この年に始まったプロジェクトは、繊維産地岐阜と和紙の産地美濃が隣り合わせとなる特異性に着目し、美濃和紙糸100%の難易度の高い物つくりとクールビズシャツの新定番を開発。
織田信長の陣羽織等にも影響を受けたコンセプト商品を開発し発表しました。
 

■2017年　岐阜ポロの開発

美濃和紙とポリエステルの混合糸を使用することで、湿度の高い日本の夏を快適に過せるように開発しました。
特長は、岐阜シャツの襟を採用し、襟元を異素材使いのクレリックポロシャツにすることで、ビジネスにもスポーツにも様々なシーンで活用いただけます。
岐阜のプロスポーツの先駆けであるサッカー「ＦＣ岐阜」への寄贈も行いました。
 

■2019年　進化する岐阜シャツ
岐阜の匠:美濃和紙&繊維産業 × イタリアの感性:デザイン&製造。イタリアのシャツメーカーGemo'sとのコラボシャツを発表。
 

■2020年　岐阜ポロセカンドを開発
素材：分類外繊維（和紙）63％、ポリエステル37％、抗菌防臭加工
後ろ衿を一枚にする事でより快適さを追求しています。岐阜のプロスポーツの先駆けであるサッカー「ＦＣ岐阜」とのコラボ商品として発表。
 

その他にも、バスタオル・ハンドタオル・マスクを開発しました。
 

５．資金の使い道

　　本プロジェクトは、全体でネクタイ140本の先行販売を目的としています。
　　集まった金額（総額150万円）の使い道は以下の通りです。
　　・製造諸経費　　　100万円
　　・OCOS手数料  　　25万円
　　・FC岐阜への寄付　 15万円
　　・その他経費　　　 10万円
 

６．FC岐阜への応援

 
【FC岐阜のミッション】

～「人づくり」「街づくり」「夢づくり」に貢献し、岐阜で一番愛される集団を目指します～
 
この理念に共感して、岐阜県のプロスポーツクラブを代表するFC岐阜を岐阜シャツプロジェクトは今年も応援します！
 2023年シーズンのスポンサードとして、地元企業ワキタ株式会社様の提供するオフィシャルスーツとコーディネイトできる岐阜ニットタイをＦＣ岐阜の選手ならびにクラブスタッフに提供します。
 そして、このクラウドファンディングで支援いただいた金額の10％をFC岐阜（株式会社岐阜フットボールクラブ様）に寄付いたします。

７．十六銀行本店営業部からの紹介・応援メッセージ
岐阜シャツプロジェクトは、岐阜市の主要産業である繊維産業のブランド力向上をめざし、岐阜商工会議所と岐阜市内の老舗アパレル企業各社によりスタートした企画です。老舗各社の専門知識とノウハウを持ち込み、古くて新しい技術を融合し織り交ぜることで商品開発をしています。
今回の企画で展開する商品の一つであるネクタイは「ＦＣ岐阜」のチームカラーをあしらい、ホールガーメントを用いて作られています。ホールガーメントは糸を編み込んで製品を作るため、縫い目がなく糸の素材そのものを活かした製法です。ＦＣ岐阜がサポーター、スポンサー、地域などを紡いで一つのチームを作りあげるように、一本の糸から編んで作られたネクタイはＦＣ岐阜のチームづくりを体現した製品になっています。
岐阜シャツプロジェクトを通じて作り手の熱い想いで編んだネクタイを締めて、皆で岐阜の魅力を発信しましょう。（担当：井神）

８．募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。